玄米の効果・効能
田んぼで収穫した稲になっている実を「籾(もみ)」と言い、稲から籾を外すことを「脱穀(だっこく)」と言います。籾のまわりの皮を「籾殻(もみがら)」と言い、取り除くことを「籾摺り(もみすり)」、そして残った実、それが「玄米」です。
現代では、米=白米で、「玄米」という種類のお米があると思っている人も珍しくないようです。
「玄米」とは、稲という植物の「果実・種子」なのです。実際に「玄米」は水を与えれば芽が出ます。
お米はその一粒から芽を出し、それが苗になり、約20本くらいの茎に分けつします。一本の稲穂に80〜100粒くらいのお米がなるから、なんと一粒から2000粒近くできるんですね。そしておむすび一つがだいたい2000粒なんです。自然界の神秘ですね。
一方、「白米」ですが、例えば「桃」は皮を剥いて種を取って、実だけ食べますね。そのような状態です。
つまり「白米」は、この「玄米」のまわりの糠層(ぬかそう)や、芽が出る部分の胚芽(はいが)を削った(精米)ものを言います。
そして、その削った糠(ぬか)や胚芽(はいが)にビタミン、ミネラル、食物繊維等の高い栄養価が詰まっているのです。
もちろんいくら水をあげても「白米」からは芽は出ません。腐ります。「粕(カス)」を右側から読むと「白米」ですね。
「白米」とは栄養分をわざわざ取り除いた「カス」である。先人は上手いこと言ったものですね。