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【インタビュー後編】自然本来の力で発酵させる、玄米糀甘酒の作り手のお話/まるみ麹本店:山辺啓三社長
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【インタビュー後編】自然本来の力で発酵させる、玄米糀甘酒の作り手のお話/まるみ麹本店:山辺啓三社長

結わえるの人気商品である玄米甘酒を製造してくださっている、岡山県総社市にある、まるみ麹本店さんを訪問してきました。
まるみ麹本店・代表取締役社長の山辺さんへのインタビュー後編です。
>>前編はこちら

▼お話を聞いた人

  • やまべ けいぞう さん

    山辺 啓三やまべ けいぞうさんまるみ麹本店 代表取締役社長

玄米甘酒が、体にとても良い理由

稲穂と玄米甘酒
マクロビオティックには一物全体食(いちぶつぜんたいしょく)、命を丸ごと食べようという考え方があります。たとえば玄米は発芽する力を持っていますが、精米して白米になると発芽できない。そこで生命として生きる力を持った玄米の状態で食べようという考え方です。動物食の場合でも、たとえばエスキモーは獲物を頭から足の先まで食べます。このように命をすべて頂くことによって、栄養バランスも保っているのです。日本人は肉の美味しい部分だけを食べたがりますが、これも栄養バランスを崩す原因。動物は腐敗しやすいし、内臓など全てを食中毒も起こさないように食べることは難しいですし、やはり日本には気候的にも米文化が合っているのだと思います。

また白米は表皮を引き剥がされた状態なので、人間だったら一皮剥けて大やけど大怪我したような状態、白米は酸化もするし弱弱しい状態なのです。ただ玄米は硬い表皮で覆われていますので、そもそも食べにくいので、昔から炒ったり、臼でついたり、焼いたり、いろんな方法で食べやすくする工夫がされてきました。この玄米甘酒もその一つです。玄米に少しは傷を入れてあげないと菌が入れないのですが、麹菌が玄米の栄養をしっかり使って酵素をたっぷりと作り、穀物を咀嚼してくれています。

腸内にはたくさん菌がいます。玄米甘酒には、微生物が発酵したものを加熱殺菌していますのでその段階で菌は死んでいますが、その死骸がたくさん入っています。さきほど山の草木の事例でもお話ししましたが、微生物にとって一番美味しい食べ物は、微生物なんじゃないかな、と思っているんです。だから微生物の死骸がたくさん入っているだけでも発酵食品は、腸内細菌にとってご馳走なのではないかな、と。これは筆者の直感的なものです。

大学で微生物研究をされていたということですが、どのような勉強をされていたのですか?

山辺さん(以下山辺):学生の時に、微生物研究をしていましたが、遺伝子組み換えなどが流行っていた頃でした。最先端の科学なのですが、見ていてちょっと怖いというか。自然ではない方向に行っている気がしました。また、酵素によって新しい成分を作り出すという研究も行われており、天然に存在しないものを無理やり作り出すことはいいことなのか、と疑問に思いました。

大学院まで進学されていた山辺社長が、まるみ麹で働くことを決めた理由を教えて下さい。

山辺:あまり大きな声では言えませんが、例えばある現象を、この分析では正しいと証明できるとか、できないとか、学会などにおいて人が正しいのか、違うのかを論議しているわけですが、本当に自然現象を深堀りしようとして見ているのだろうか、自然の世界はもっと先にある現象なのではないだろうかと思ったんですね。そんな中、私の父親の会社ではそっちの方向を目指していたし、それこそ、今では感じている微生物は微生物が一番好きなのではないかなんていう感覚にはたどり着けないと思ったから、会社を継ぐことにしました。

何かきっかけがあったのでしょうか?

山辺:ある自然農法に取り組んでいる方に、大学で学んで教育を受けてきたからこそ、あなたには自然のことは見えないだろう、と言われたんです。学んだことで理論武装したら、本当に真実がどこにあるのかが見えなくなってくるのです。そんなことを言われて悔しかったのもありますね。

まるみ麹本店で社長を継いで、そのような点で得るものはありましたか?

玄米甘酒

山辺:日本人が昔から培ってきた技術と向き合っています。今はこんな格好をしていますが、3年ぐらい前まではずっと工場に入っていて、スーツなんて着ることもなかった。お米や麹、微生物などと向き合っていると、生命は決して栄養だけでつくられているわけではないのだということに気づかされます。すべての生き物は物質の生命力をいただいて培われていると考えた方がいいんです。科学者などはすぐに栄養成分だけで判断しますが、そういう目に見えるところで物事を言っているだけでは答えは見えないのではないでしょうか。栄養成分とかは売り文句になりやすいですが、本物はそんな世界だけで語れるものではないと思います。ただ、最近は大学の先生でも こういう気持ちをわかってくれる人もいますね。

微生物は微生物が好き。その言葉が一番印象に残りました。

山辺:自分自身を形成するものの中に、たくさんの細菌がいます。それはお腹の中に隠れて目に見えるものではありません。だから自分が好きなものだからと言って、それが必ずしも腸内細菌が好んでいるかどうかは、わからないし、自分の腸内細菌と対話することもなく、ただ何かの菌を生きていると思って摂取するのは、もしかしたら自分の腸内細菌にとっては迷惑なことなのかもしれないな、と思いました。

まるみ麹本店と共同で作った結わえるオリジナル玄米糀甘酒は、一物全体で食を発酵食品として摂取できる、オンリーワン商品です。普段の食生活であまり玄米を取り入れられない、家族と食生活が異なるといった方には、玄米の持つエネルギーと栄養素をしっかり摂取でき、かつ体に優しいので、おすすめです。電子イオン水で活性化したパワーも一緒に摂取できるかもしれません!

まるみ麹本店と共同で作った、結わえるオリジナルの玄米甘酒はこちら

玄米甘酒(プレーン)

1,080(税込)

玄米甘酒(古代米ブレンド)

1,180(税込)

コラム製作 まっちゃん

広島県出身。大学卒業後、興味のあった中国へ語学留学し、そのまま4年間暮らし、改めて日本食のおいしさと日本文化の優しさを実感。帰国後すぐに上京し東京で13年間働く。結婚後長野県東御市に移住。宗教・歴史に興味があり、長野県移住後は諏訪地域の神仏習合や縄文遺跡にはまって散策しています。普段は玄米食で、一汁三菜の常備菜を食べ、早寝早起きの健康ライフを送っています。
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